お年玉は、子供たちにとって、お金の大切さを学ぶ貴重な経験です。
一般的な相場を知り、年齢にふさわしい金額を渡しましょう。
渡し方のマナーも合わせて紹介します。
お年玉をあげる年齢は?
お年玉を渡す年齢はいつまでが良いのか?と聞いた調査では、
「高校生まで(49.6%)」と回答した方が最も多く、
次いで「短大・大学・専門学校生まで(18.4%)」
「社会人になるまで(18.4%)」
という結果が出たそうです。
また、子供たちが、もらったお年玉の管理をどのようにしているか聞いた調査では、
「一定金額は親が預かり、残りを子どもに任せている(46.4%)」が最も多く
次いで「全額親が預かっている(33.0%)」
「全て子どもに任せている(20.6%)」
となったそうです。
年齢別、お年玉の相場はいくら?
お年玉をあげる際のポイントは、子供たちをがっかりさせずに、親同士も気を使わずに済む金額を包むことが大切です。
適正な金額は子どもの年齢や兄弟姉妹の人数、親しさによって変わります。
お年玉の相場を年齢別に見ていきましょう。
赤ちゃんや未就学児
小さな子どもは、自分でお金を使うことはほとんどありません。お正月のプレゼント代わりに、500円玉や1000円札を包む程度はどうでしょうか。
小さなうちはお金を持たせたくないと考える家庭もあるため、現金は子どもではなく両親に渡す方が無難です。ただし年上のきょうだいがいる子どもや、親戚の集まりなどでみんながお年玉をもらう場なら、両親の了解を得た上で本人に直接あげても問題ないでしょう。
また、お金の意味が分からない赤ちゃんには、現金よりも絵本やおもちゃをあげる方が相手の親にも喜ばれるかもしれません。
小学生
お小遣いをもらい始めたり、欲しいものが出てきたりして、お金に対する興味関心が高まる年頃です。小学生のお年玉の相場は、学年で変わります。
低学年はまだお金を上手に使えないので、未就学児より少し多めの1000~2000円くらいがちょうどよい金額。3年生以降は自分が欲しいものがはっきりしてきて、「お年玉でゲームソフトを買おう」などと具体的な使い途を決められることも多いと考えられます。学年にもよりますが、3000~5000円程度のまとまった金額を渡すのが一般的です。小学生同士の兄弟姉妹がいる場合は、不公平感が出ないように注意が必要です。
金額の差が大きいと下の子が不満を感じますし、同じ金額では上の子のプライドが傷つく可能性も。年齢×500円や学年×1000円などとお年玉の計算式を決めてあげると、お互いに納得してくれるでしょう。
中学生
中学生は友人と一緒に出かけたりおしゃれに目覚めたりして、自由に使えるお金が欲しくなる年代です。お年玉の相場も5000~1万円と、小学生に比べてぐっと上がります。
渡す側としては負担が大きくなるため、本人との関係や兄弟姉妹とのバランスを考えて金額を調整しましょう。小学生や高校生の兄弟姉妹とは差を付けた方がよいですが、どちらも中学生なら同じ金額でも大丈夫です。
高校生
高校生も中学生と同じく、5000~1万円が一般的な相場とされています。ただし高校生にもなるとお金の使い途がさらに増え、アルバイトを始める子もいます。本人の金銭感覚やお金の使い方に対する親の考え方も、家庭によって差が出てくる時期です。
このため、相場にこだわり過ぎず、渡す側の判断で決めても差し支えないと言えます。1万円以上あげる場合は、現金1万円に5000円の図書カードを添えるなど、渡し方を工夫するのもアリです。
NGなマナーについて
お年玉に関するマナーについて
目上の方の子供に渡すのはNG?
お年玉は、目上の人から目下の人に渡すものです。
そのため、上司や先輩など、目上の人の子どもにお年玉として金銭を渡す行為は失礼にあたる場合もありますので注意が必要です。
年始の挨拶に伺うときは「お年玉」ではなく「お年賀」と書いた袋に図書カード類などを入れて渡すなど工夫が必要です。
また、子どもが喜びそうなゲームや、お菓子、本を持参するのも良いと思います。
喪中の場合はどうする?
自分や先方が喪中の時は、お年玉をやり取りするべきではありません。
しかし、子供たちにとっては一年の一大行事です。
そのような場合は、シンプルなポチ袋に「文具代」「図書代」などと書いて渡せば問題ないそうです。
中に入れるお札は通常と同じように、できるだけ新札を用意。言葉を変えるだけで中身はお年玉と変わらないようにすることで、喜ばれる事でしょう。
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